www.GreatFoods.biz


病気に勝つコツ
「告知〜病名を知ることの利益」

講師 伊丹仁朗 医師



伊丹仁朗氏は「生きがい療法」を提唱する岡山県倉敷市・柴田病院の医師です。
ガン患者さんを引率してロッキー登山をしたり、入院患者さんと大阪花月に落語を聞きに行くなど医者の役目と笑いの効用、弊社で推奨している天皇山の水などを実践の場に取り上げて「癒しの医学」を実施しています。




「本人がガンという病名を知ることは、不安をもたらすだけでなく、何か利益があるのでしょうか?」

 どんな病気の場合でも、自分がかかっている病気についてよく知り、治療上、生活上の必要なことに取り組むのが早期の回復につながることは、誰もが承知しているところです。特に、長年の生活習慣の結果としておこった成人病の場合は、本人が自覚して生活の基本から直していく努力することによって、医師の処方や治療効果が出てくるといえるでしょう。 

ガンの場合同じことがいえます。早く気付いて、自分に必要なガン対策を医師や家族と共に実行することが肝心なのです。病気と積極的に闘っていくことで不安も軽くなるのです。比較的早期に子宮ガンが発見された51歳の女性は、手術をして五年になります。早期に発見され手術をしたために経過は良好なのですが、かといって不安がないわけではありません。でも、自分がガンであることを知っているために、少しでも体調に変化がある病院へ行き、医師から納得のいくまで説明を受けます。そして、聞いたことをノートに忘れないように書いて帰ります。このノートには闘病上しなければならないことがたくさん書いてあり、これを見て確認します。薬をきちんと飲み、食事や睡眠、運動など日常生活ですべきことは全力をあげてやっています。手術後のきつい放射線治療も、何度かくじけそうになりましたが、ガンに打ち勝つためには絶対に頑張りぬく決心をして乗り切りました。彼女がガンと知って一生懸命に闘病しているので、家族や友人も心を合わせて闘病に参加してお互いに不必要な心労がなく、力が何倍にもなっているとのことです。

彼女は化粧品会社のオーナーをしていますが、ご主人と、もしもの時のこともすでに話し合って娘さん夫婦に仕事を引き継いでもらうことにしたり、遺産の分配などについても、それぞれの人に喜んでもらえる手を打ったので安心です。と明るく言われます。現在もご自分の体調に合わせて仕事も続け、趣味の能楽や旅行をご夫婦で楽しまれています。

このように病名を知ると、@本人の意志で納得のいく治療ができ、A自分の判断で最善と思える治療法を選ぶことができB少々きつい治療にも頑張ることができます。
一方、病名を知らない場合では、薬を飲むのも中途半端になったり、検査、手術、治療などに対する気持ちがついおろそかになって、治るものも治らなくなる危険性があります。
また、家族にとっては病名を隠すことにエネルギーの大半が注がれるため、余分な心労がかかり、本当に必要な援助の方へ向かない場合もあるといえます。
病名を知ることの利益は、今後ももっと見直されていく必要があるのではないでしょうか。

www.GreatFoods.biz