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瀬ノ上俊彦
せのうえ・としひこ
潟Oレートフーズ
代表取締役社長

1935年岐阜高山生まれ
様々な職種を経験して、35歳でグレートフーズを創業。健康に対する知識は幅広い。しかし「知識よりも大事なのは昔から伝わってきている知恵なんだ」と常々主張している。


「自然の恩恵、生命の遺産を、いかに次代に伝えるか」


「知恵で作品を創る方」というエールに応えて、
山田さんも率直に健康食品への疑問をぶつけます。

知識では解けない生命力の謎

瀬ノ上  山田先生の作品を拝見しますと、たとえば『岸辺のアルバム』の最後の場面などお腹にズシンとくるようなところがございますね。こういう場面をお書きになる方はどんな方だろう、きっと、魂の叫びといったものを持っていらっしゃる方ではないかと、本日は楽しみにして参りました。

山田 私のほうは、名古屋で健康食品のお仕事をしていらっしゃる社長さんから、対談のお申し込みをいただいて、正直なところ、さてどんなお話を聞かせていただけるのかと、単純な興味でおうかがいしました。(笑)。ただ、からだが丈夫でないと、作品を書くにしても、キメが粗くなってしまいますので、私も健康食品には一応の関心は持っております。そこでこの機会に、日頃感じていることを、率直にうかがってみようかしらと思うのですが、いかがでしょう。

瀬ノ上 どうぞ、お手やわらかに・・・(笑)。

山田 私自身、戦争中から戦後にかけて、栄養失調の大変さというものを、身にしみてよく知っているのですが、食べるものが良くなるにしたがって、肌にできたできものなども、みるみる治ってきたわけですね。そういう意味でいったら、いまは、食べるものは何だってある、栄養も足りている  本来ならば健康食品といったものは、むしろいらない時代であるべきですよね。それなのに、なぜ、現代人がそういうものを求めるにかといったことを、まずうかがってみたいのですが・・・

瀬ノ上 山田先生がおっしゃるように、健康食品や自然食品というものは、どうも、うさん臭く見られがちですね。それはなぜかといったら、お腹が空いたらおいしいものが食べたい、なおかつ健康でありたいと思って食べるものが、まさか不健康な食品であるはずがないと、皆さんが信じていらっしゃるからだと思います。ところが、学問上で辻褄が合うはずの食品を食べているのに、現実にはいろいろな不都合が起こっているわけですね。

山田 なるほど、いまは、西洋医学では治せない病気が増えているようですね。

瀬ノ上 そうなんです。長年にわたって、医学を志してきた先生方が病気にならないかといえばさにあらず、むしろ、逆にややこしい病気に罹って、自分ではよく治せないという例も多いわけですね。私どものお得意様に、お医者さんの奥さんがいらっしゃるのですが、その方が「うちには、もちろん薬はあるけど、健康を維持するものがないのよ」とおっしゃるんです。

山田 ほう、それはどういうことですか?

(敬称略)

次週につづく


山田太一
やまだ・たいち
1934年東京浅草生まれ。
早稲田大学教育学部卒業後、
松竹大船撮影所演出部に入所、
65年フリーに。
以後、家庭を主要にテーマとした数々の作品で テレビドラマに独自の新境地を開く。 大学時代の同級生である奥様との間に 一男二女がある。
著書に「異人たちとの夏」、「ふぞろいの林檎
?たち」など多数。      
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